シンジの母親(ユイ)はリリス本人説

***4・29追記****

 このエントリーえらい分かりずらいもんになってるなぁとおもったんで、要点だけ初めにまとめときます。  エントリー書く時は勢いを大切にしているんで、書き直す気も今んとこありません。

 要点:Qの状況を精査していくと、2つの可能性しかのこらない気がする。

  可能性1:リリスは複数いる

  可能性2:シンジの母の綾波ユイはリリスそのものである。

   →前提で大きく変わる

     ・前提1:綾波レイの魂はリリスのものである場合→可能性1の線が濃厚 

理論;Qでは綾波レイが複数いるので、リリスの魂が複数いる。しかも、リリスが復活しているので、リリス復活の魂も必要になる。→リリスが複数必要/もしくは魂が分割可能

 

     ・前提2:リリスのものでない場合→可能性2の線が濃厚

 綾波レイの魂がリリスの魂でない場合、発令書にある顔がレイの顔をしている理由が不明になる。アヤナミシリーズがリリス復活に関わる可能性が薄くなる。また、シンジの母親である綾波ユイの可能性はない→初号機にいるから。

従って、あの顔はリリス自身の顔ということになり、綾波ユイも綾波レイもリリスの顔であることになる。さらに、その場合綾波ユイ自身がリリス本人であるとしなければアヤナミシリーズはリリスのクローンのクローンとなり、変。それならリリスからクローンを作ればいいはず。

*****まとめ終了****では、もともとのエントリーをどうぞ。

 

   Qを見ていて、あれ?と思ったことに、Qには複数の綾波レイが登場していることがあります。ちょっと見ると一人なんですけど、よーく見ていると複数いるのに気が付くんですよね。今回はこの謎に関する考察。今回は今まで以上に旧劇場版を考えのベースに置きますので、新劇しか見てない人は特に見ない方がいいかもしれませんね。

 さらに、今回の考察ちょっと自身ありません。。。まあ、でも気になるからちょっとやってみようかな。

 まずは疑問を明確にするため、こんな問いを投げてみたいと思います。

 Qで出てきた巨大な綾波の顔。劇中でリリスの爆散と同時に爆発したのでリリスの頭部なのですが、あれはいったい”誰”なのでしょうか?

 あれはユイの顔なのか、綾波の顔なのか、ということです。綾波レイのものだと考えたくなりますよね。自分も初めそうなのだろうな、と思っていました。

 というのは旧作では綾波にはリリスの魂が入っていました。 EOEにおいてリリスの前まで飛翔し、「おかえりなさい」とテロップが出てきたところで、綾波がリリスの中に取り込まれていくシーンの後、リリスは綾波の顔をもって復活します。この流れでリリスは綾波レイの顔、ということができます。

 もし今回同じようなことがサードインパクトの時に起こったのであれば、綾波の中にあるはずのリリスの魂はリリスに戻っているはずです。

 この考えをもって、あの顔を綾波レイのものだと考えることはできるのですが・・・。

 でも、そうすると奇妙なんですよ。旧劇のままの設定だと。

 Qでは、リリスが復活しているのにも関わらずアヤナミレイが別途存在している。

 これです。Qの中では発令書に巨大なアヤナミ、またはユイの顔のリリスの頭部が出てきます。それに対して「もうすぐ会えるな、ユイ」と言っているゲンドウ。

   ・・・もしそうなら、Qで現れる黒いアヤナミレイにはなんの魂が入っているでしょう?

 リリスの魂が入っているのでしょうか?あれ?そうするとリリスの復活は・・・?ついでに、この段階で初号機の中にも綾波レイはいるはずなんですよ。矛盾してませんか?綾波=リリスの魂だと。

 同時に複数の綾波レイが存在している新劇場版

 もう一度焦点を確認します。

 新劇場版では綾波=リリスの魂説だと、奇妙な点がある。それは同時に複数の綾波が存在しているようだ、ということなのです。

 劇中ちょっと分かりにくいのですが、列挙してみましょう。

事例1:冬月「その娘も初号機内に保管されている」

 これはQの中で冬月がシンジと語りあう場面です。ちまたでポカ波と言われているレイが初号機の中に入っていると解することができ、そうか、まだ生き返るかもしれないのか、と思った人もいるかと思うのです。このセリフをレイ=リリスの魂説を前提で考えるとやっぱり変。

 Qで冬月と話している時、初号機の綾波とは別に黒いアヤナミレイも存在しています。

 さらに巨大化したリリスもいてつまり復活していると思われるわけです。セントラルドグマの中には、骸と化したリリスがいます。そして、なぜかその頭部はレイかユイの顔を持って発令書の中にいます。リリスの復活には魂の存在も必要なのでは?少なくとも旧劇ではそう思える展開でした。

 時系列で考えると、サードインパクトがあったのは、初号機の事件の後。冬月の言葉を「初号機の中に破時代の綾波は保管されている」という意味であるならば、リリス復活の時の魂はサードインパクトの時にも綾波レイ(破)として初号機の中にもいなくてはいけないはず。 そうするとリリスの復活のための魂はどこに?リリスの復活に魂が必要ないということなのでしょうか?いやいや、まさかそんな・・・。

  とにかく、まあ、少なくとも、リリスの魂=綾波レイの魂であり、リリスの復活に魂がいるはず、とおくと2人のレイと、リリス復活のための魂、同時に必要となり、魂は最低でも3つなくてはならないことになります。

事例2:水中のレイとレイの遭遇シーン

 さらに、途中で水中のレイと制服姿のレイが、対面するというシーンもあり、これが幻想かそういうたぐいのものでないとすれば、さらにもう一人綾波レイが存在します。というわけで、リリスの魂=綾波レイと置くと最大で4人の綾波レイが存在することになってしまう。

事例3:破予告編

さらに 「嘘だった」と評されている破の予告編を根拠にしていいいのか迷うところですが、結構特徴的なので初めにあげてみたいと思います。

 破の予告編(つまりQになると思われたもの)には、なんと大きな綾波と同時に小さい綾波が数人でてくる描写が一瞬現れます。

 リリスの魂が入れ替わっているからこそそういうふうになっているわけですが、今回は破の予告編で複数人の綾波が登場しているのです。これは一体どういうことなんだ・・・?

 これはなんなのでしょう?少なくとも旧世紀版での「綾波=リリスの魂でかつリリスの魂は一つ。さらにリリスの復活には魂がいる」という前提はどこかが違うか、全然違う設定になっていないと辻褄があいません

仮説

単純に考えるとここまでで可能性は以下の3パターンとなります。

可能性の四象限

綾波の魂=リリスの魂 綾波の魂≠リリスの魂
リリスの魂は1つだけである 破の綾波も復活したリリスも黒いアヤナミも一つの魂を移し替えたもの・・・仮説1 綾波は独自に自分の魂をもっている・・・仮説3
リリスの魂は複数ある すべての綾波に別のリリスの魂が入っている・・・仮説2 上と同じ

 ここまでだと、これのどれかということに。

1の仮説

 これが物語的に一番ありえる感じになると思うのですが、どうでしょう。というのは、そうでなければ綾波レイの存在感がちょっと薄くなってしまっているというか。

 さらに、これだとちょっと奇妙なのは冬月の言葉です。 

 冬月「あの娘も初号機の中に保管されている」

 もし何らかの方法で綾波が初号機から取り出されているとすれば、初号機の中にいるという表現にはならないでしょう。

 つまり、冬月のセリフを信じるならば(騙されているとか勘違い、またはミスリードの可能性はあるが)、最低でもリリスの復活のための魂が必要なことと、完全に矛盾してしまうのです。初号機から綾波は取りだされていてはなりません。

従って仮説1は一番ありそうなのに、早々にボツにしなくてはなりません。

2の仮説について

 リリスがadamsと同じようにリリスも複数存在する可能性。

アダムが複数いるということも現段階では仮説の領域だと思っているのですが、もしそうだとするならば対となるリリスも複数人存在するということになります。アダムスが仮に4人だとすれば、リリスも四人の可能性。したがって、破までの綾波に一人。復活に使われた魂が一つ。さらに黒いアヤナミに一つ。水中の綾波に一つ、ということになりますでしょうか。

 この線でどれでもリリスの復活を行うことができるという可能性が一つ目は考えられます。

まあ、この前提であるADAMSが4人仮説はちょっと別論がありまして4人というのはADAMSが2人でリリスが2人説あるんですけどね。まあ、それはおいておこう。大勢に影響はない。

 この節だと、ちょっと不自然なのが冬月のセリフで初号機内の綾波をさして「あの娘」という言い方をすることですかね。リリスの分身、ユイのクローンを指して「あの娘」という言い方をするでしょうか。

3の仮説について

 この仮説を支持できる理由というのは黒い綾波が自分の自我を持っているような描写がよくでてくる点が挙げられます。

 つまり綾波のクローンは独自に魂を持つことができるという旧作とはまったく違う設定。また、個別に魂があるということになれば、冬月が破までの綾波を指して「あの娘」というあたかも一人の人間として扱っているような表現もかなり自然な感じになります。特に魂がリリスのものであれば、「あの娘」とは言わないような気がしますので。

 しかし、そうだとすると処理に困るのは発令書にあった顔が綾波のものである可能性がなくなってしまうということ。

 この線だと巨大なリリスの顔はユイの顔だったということになるのですが、この段階ではユイは初号機にいるはずで、リリスに回収することができない、ということになるので、線が通らなくなってしまうような。

ここ重要だと思うのでもう一度。

これまでの流れからもう旧劇と違って綾波にはリリスの魂入ってないでいいんじゃね?と思いたくなるんですが、そうだとすると発令所にある綾波の顔が理解不能、回収できなくなってしまう!

ユイの顔にもできない。なぜなら、ユイはまだ初号機の中にいるんですから。

ニアサーの後にサード本番で初号機がなんかやったならあり得なくもないですが、でもその線なら初号機はリリスと融合してたりしないといかんのでは?ブンターの中の初号機は原型をとどめておりました。

綾波ユイ=リリス本人である可能性なら?

 この矛盾をすべて回収するには?

 これらの矛盾を全部回収して一本の筋にするために、無理やり感たっぷりですが、一個仮説を立てたいと思います。

 それがこの綾波ユイ=リリス本人+アヤナミシリーズには独自に魂がある説。さらにアヤナミシリーズはかなり純粋に人間として成立していて元の元であるリリスの特徴は結構失っているとします。

 つまり、あの顔は綾波でもなくユイのものでもなく、リリスの顔そのものであるという説です。

 それに当たってユイ自身がリリス本人またはその分身であり、魂そのものはリリス本体がずっと自身の中に保持していたと仮定します。

 初号機に入っているシンジの母親はリリス本人だったという形。リリスが複数いるという説でも回収できる説になりそうです。また、初号機だけでサードインパクトを起こせている理由にもなりえそうです。

 また、リリスの分身として人間をやっている内に人としての自我を持つようになっていたという説。これなら、シンジが元々人外であったという仮説にも整合性ができます。また、綾波が複数いることも、それらがクローンでありながら個別に自我を持つという補助線があれば矛盾しません。

 さらに新劇場版でゼルエルっぽい使徒に綾波が食われた時に、インパクトにならないことも綾波の魂がリリスでないということを支持すると思われます。

 サードインパクトを起こしたリリス自体は綾波ユイの本体たるリリスで、初号機の中にいるユイからしてみれば、もう一人の自分というわけですね。

 また、ゼーレが契約という人間くさい行為をリリスと行っているのも、その具体的対象がユイだとすれば?

 リリスからその分身として発生したユイ、さらにその分身たるアヤナミシリーズには個別に自我が発生するという設定なら、これらの状況に全部対応できます。アヤナミシリーズの一人である破の綾波レイがシンジの「綾波は一人しかいない!こい!」に対して「はっ」とするシーンも個別の存在が独自に自我を持つという流れを支持する内容だと思います。

 サードインパクト自体はリリスの真の本体が起こしたもので、初号機や綾波とは別に個別に行ったもの、という形が取れ、シナリオはぎりぎりつながりませんでしょうか?

 さらにこれだとシンジ=神児 という名前のロジックもさらに強化されますね。

 いかがでしょうか。そんなわけで、今回は綾波ユイ=リリス本人説でいってみました。なんかもう一度見直したら、簡単に反証がでてきそうな、あぶなっかしい仮説だなぁと自分でも思いますが。

 まあ、この仮説、間違ったとしても、少なくとも複数の綾波が存在するという事態になんとか、答えが必要な気がするんですよねぇ。

 

補遺: 旧世紀版では綾波は数人入れ替わっていましたが、同時には存在しませんでした。なぜなら綾波はクローンでありながらも、魂がリリスのものを使っており同時に複数人いることはあり得ない設定だったと思います。また、旧作ではリツコもクローンに魂は宿らなかったと言っていたと思います。一時代に一人。それが綾波が冷たく感じる一因でもありました。新劇ではかわった??

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