少なくともヴィレサイドが必要としてたのは、初号機でありシンジではなかった。
というより、さらなるインパクトを起こしかねないシンジはむしろネルフ側に有利に働いてしまうために、ミサトとしては人としての情はあるものの、綾波と同じようにサルベージされて欲しくなった可能性が高い。
このブログでは何度も登場させているセリフであるが
ミサト「碇シンジ君でいいのよね」という表現のさらなる背景は、
この「初号機は必要だが、碇シンジには復活してほしくない」と考えからだろう。
「シンジ君が復活してしまうとネルフ側に有利に働くことになる。それなのにシンジ君は復活してしまった。シンジはあのシンジではあるけど、状況的には受け入れ難くないほど、不安ファクターだ」
この構造は簡単でヴィレはインパクトを防ぐための組織なので、碇シンジはもはやエヴァにも載せられないし、インパクトさえ起こす可能性のある存在のため、存在自体がヴィレの存在意義と完全に対立している。
一連のやりとりからミサトはシンジに情が残っていることは間違いないが、シンジが復活することは極めて都合が悪かったはずである。
ヴィレの構成員はインパクトを防ぐという名目で運営されているため、シンジの扱いを間違うとヴィレを内部崩壊させかねない。
極めて危険な因子なのである。
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